GLP-1ダイエットとは?費用や診察の流れについて医師が説明します
目次
1. GLP-1ダイエットとは
2. GLP-1ダイエットが向いている人
3. 取扱いのおくすりの特徴と比較
(サクセンダ・オゼンピック・リベルサス)
4. 取扱いのおくすりの価格
5. SGLT薬のダイエットもある
GLP-1ダイエットとは
GLP-1はインクレチンと呼ばれるホルモンの一種で、インスリンの分泌を促進させる働きがあります。
インスリンが分泌されると血糖値が下がるため満腹感を感じられるのですが、このインスリンが正常に分泌されない状態ではどんなに食べても満腹感を感じられないため、食べ過ぎてしまう傾向があります。
インスリンには体の代謝を向上させ太りにくい体質に近づけてくれる効果があるため、ダイエットにも効果的であるとされています。
GLP-1ダイエットは食事量のコントロールに役立つもので、食事制限をしてダイエットを行う必要がないため、ストレスを最小限に抑えながらダイエットできるのが大きなメリットです。
注射時の痛みや薬の副作用などもほとんどないので、デメリットが少ないダイエット法であると考えられています。
GLP-1ダイエットが向いている人
ダイエットでは食事制限や慣れない運動、間食をやめるなど日常生活において見直さなくてはならないことが多いです。
これらを一気に改善させようとすると頑張ろうと思っている期間は頑張れるのですが、長期的にダイエットをするとなると継続させるのが難しくなり、リバウンドしてダイエットを始める前よりも太ってしまいます。
GLP-1ダイエットでは日常生活を送るうえで大幅な見直しを行う必要がないため、ダイエットを続けやすくすることができます。
つい食べ過ぎてしまう
人間はストレスからつい食べ過ぎてしまったり、ホルモンの分泌量が減ることでインスリンの分泌量も減ってしまい満腹感を感じにくくなるケースがあります。
GLP-1ダイエットでは胃の内容物をゆっくりと排出させる作用があるため、ストレスを感じやすい人やホルモンの分泌が上手くできていない人でも満腹感を感じられ、食べ過ぎを抑制させることができます。
間食がやめられない
GLP-1ダイエットでは満腹感が続き、胃腸の働きを抑制させることで消化がゆっくりになり、食事をしてもすぐにお腹が空くという現象が起こりにくいとされています。
間食をするときはチョコレートやケーキ、ドーナッツなど甘くて高カロリーなものが欲しくなってしまうことが多いです。
ですが、このダイエット法によって空腹感が出にくくなるため、間食をしたいという欲求がなくなり、余分なカロリーを摂取することが減っていき一日の摂取カロリーが大幅に減るため、ダイエットの効果が出やすくなる傾向があります。
肥満体系・血糖値が上がりやすい
血糖値が安定している人は太りにくい体質だと言われていて、血糖値が上がりやすい人ほど太りやすいとされています。
肥満には血糖値が大きく関わっていて、急上昇する人は糖が細胞に送られやすくなり脂肪が付きやすい体質になってしまいます。
GLP-1ダイエットでは注射により糖尿病の治療薬として用いられているインスリンを使って治療し、インスリンの分泌量をコントロールします。
これにより食後の血糖値が上がったり、糖が細胞に送られるのを抑える効果が期待できます。
運動が苦手
仕事や家事、育児などで忙しいとなかなか自分の時間を作ることができず、運動もおろそかになってしまうことがあります。
普段から運動する習慣がない人がダイエットをする際、三日坊主になってしまう傾向があります。
GLP-1ダイエットでは自然に摂取する食事量が減るため、1日の摂取カロリーを抑えることができ、無理なダイエットをしなくても緩やかに体重が減っていきます。
そのため運動が苦手な人や運動する時間がない人でも、無理のない範囲でダイエットを続けることができます。
取扱いのおくすりの特徴と比較
GLP-1ダイエットはクリニックで処方が必要な医薬品を使用したメディカルダイエットです。
主に処方されている「サクセンダ」や「オゼンピック」、「リベルサス」ついて紹介します。
サクセンダ
サクセンダは米国食品医薬局やヨーロッパ医薬品許可当局の承認を受けている薬で、GLP-1注射のひとつです。
こちらの薬は食欲を抑える作用があり、BMI25以上の方に特におすすめの治療法です。
GLP-1を注射することで食事中に満腹感を感じられ、食後も空腹感が出にくくなるのでカロリー摂取を抑える効果があります。
サクセンダにはインスリンの分泌を促す効果や血糖値を低下させる効果、脂肪を分解させやすくする効果や基礎代謝を上げる効果も期待できます。
基礎代謝が上がると脂肪の燃焼効果がアップするので、特別な運動をしなくてもちょっとした階段の上り下り、家事や育児などで家の中を歩き回った際にも脂肪を燃焼させることができます。
投与は毎日決まった時間に専用の医療器具にて行います。
投与量を目盛りで合わせ、太ももや腹部に針を刺し注入します。
基本的に投与は医療機関ではなく、ご自身で自宅にて行う形となりますので、投与方法については医師の指示に従い、注意点等を守って行うようにしましょう。
また、サクセンダは頭痛やめまい、吐き気や嘔吐、胃腸障害や低血糖、脱水症状やアナフィラキシーショック、腸閉塞やうつなどの副作用が出ることもあります。
体の異常がみられる場合は薬の使用を中止し、かかりつけの医師に相談しましょう。
オゼンピック
オゼンピックは痩身効果が期待できるGLP-1注射のひとつで、2型糖尿病の治療に用いられています。
こちらの薬は2017年にアメリカ食品医薬品局の許可を受けていて、少ない食事量で満腹感を得られ食べ過ぎを抑える、血糖値を下げる効果が期待できます。
オゼンピックを用いた治療は他の薬とは違い、週1回の投与です。
オゼンピックは頭痛や便秘、下痢や吐き気、嘔吐や胃のむかつき、腹痛などの副作用が出ることがあります。
週に1度の注射で効果が続くというのは非常に楽ではありますが、万が一副作用を感じた場合にも薬が1週間体内に残っていることになるので注意が必要です。
低血糖や急性膵炎などの副作用が出ることもあるので、体の異常が見られる場合は薬の使用を中止し、かかりつけの医師に相談しましょう。
リベルサス
リベルサスはデンマークのノボノルディック社が開発した薬で、GLP-1の中で唯一の経口薬タイプです。
こちらの薬はインスリンの分泌を促し、血糖値をコントロールしてくれる効果が期待できます。
食欲減退や内臓脂肪の燃焼、基礎代謝を向上させる効果もあるとされていて、肥満の治療薬として使われるようになりました。
服用方法については空腹時に1日1回、錠剤をコップ半分程度の水と一緒に飲むだけです。
注射をする必要がないため注射が苦手な人にもおすすめの治療法で、服用後は飲食を避け時間を空けて飲食を行いましょう。
リベルサスは胃の不快感や便秘、下痢などの消化器症状の他、脱力感や倦怠感、高度の空腹感や冷や汗、めまいや吐き気などの副作用が出ることがあります。
嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛などの副作用が出ることもあるので、体の異常が見られる場合は薬の使用を中止し、かかりつけの医師に相談しましょう。
取扱いのおくすりの価格
サクセンダやオゼンピック、リベルサスなどのGLP-1については、処方される量(mg)によって価格が異なります。
こちらで紹介する価格はあくまで目安となります。
またeLifeでは、お得な定期便やまとめコースもありますので、各おくすりの価格について詳しく知りたいという方はeLifeクリニックまでお気軽にお問い合わせください。
種類 |
容量 |
価格 |
サクセンダ |
1本 |
22,800円 |
2本 |
45,200円 |
|
3本 |
67,200円 |
|
4本 |
88,800円 |
|
5本 |
110,000円 |
|
7本 |
149,800円 |
|
10本 |
193,000円 |
|
15本 |
238,500円 |
|
オゼンピック |
4本 |
37,500円 |
リベルサス3mg |
30錠 |
8,900円 |
リベルサス7mg |
30錠 |
24,900円 |
リベルサス14mg |
30錠 |
39,800円 |
スーグラ25mg |
30錠 |
6,400円 |
スーグラ50mg |
30錠 |
9,500円 |
フォシーガ5mg |
30錠 |
9,400円 |
フォシーガ10mg |
30錠 |
13,900円 |
カナグル100mg |
30錠 |
8,900円 |
ルセフィ2.5mg |
30錠 |
8,500円 |
防風通聖散 |
90包 |
3,600円 |
eLifeではオンライン診療をご利用可能です。
おくすりは医師の診療を経て処方される形となりますので、ご都合に合わせて申し込めるオンライン診療をご利用下さい。
また、診察料や送料はおくすりの料金に含まれています。
プライバシーに配慮してお届けいたしますので、安心してご利用いただければと思います。
SGLT薬のダイエットも取り扱いあり
SGLT2阻害薬は糖尿病の治療薬として使われていて、腎臓で糖を再度吸収するタンパク質を阻害し、血中に存在する糖を尿中へと排出してくれる効果があります。
また、elifeでは「スーグラ」や「フォシーガ」、「カナグル」や「ルセフィ」といったSGLT2阻害薬を取り扱っています。
SGLT阻害薬を使用したダイエットはGLP-1ダイエットに比べて、緩やかに体重が減少していくイメージです。費用もGLP-1ダイエットの相場が内服薬の場合で1.5万円~3万円、注射タイプの場合6~8万円というのに対してSGLT阻害薬の相場は1万円前後と安いです。
GLP-1ダイエットの費用が高いと感じられるのですが、GLP-1ダイエットでは満腹感を感じられるので食べ過ぎや間食などを抑えることができ、高い効果を感じられるのではないかと考えられます。
GLP-1ダイエットは薬によって満腹感を感じ、お腹が空腹になりにくくなることでダイエット効果を期待できるという薬です。
薬は注射器にて投与するため、元々注射が嫌いな人には抵抗があるかと思います。
しかし、この方法であれば特別な食事制限や運動などをしなくても1日の摂取カロリーを減らすことができるため、徐々に体重が減少していく効果を感じられるでしょう。
GLP-1ダイエットは病院やクリニック、オンライン診療などでも処方してもらえます。
仕事や家事、育児などが忙しくてなかなか病院に行くことができない人も、オンライン診療でGLP-1を処方してもらえば、今までよりも手軽にダイエットに取り組めるでしょう。
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